こんにちは、杉浦由佳です。
あなたなら、どちらの女性を選びますか?
海外出張中、ひと仕事終えてホテルのバーでひとりで飲んでいると、セクシーな女性が近づいてきて、隣に座ってあなたの膝に手を置き、
「このあと2人で楽しまない?」と声をかけてきた。
「いくら?」ときくと「1時間300ドルよ」と応える。
ふうん、そのくらいなら悪くないかも、さてどうしよう、あなたが迷い、彼女が化粧直しに席を立った隙に、またもや別のこれまたセクシーな女性が近寄ってきた。
「いくら?」ときくと
「生涯忘れられない夜になること間違いなしよ。これまでで一番すてきな夜にしてあげる。1,000ドルでね」
と自信たっぷりに応えた。
さあ、あなたならどちらの女性を選びますか?
懐に自由になるお金が2,000ドル入っていたら?
この話は、「世界一ずる賢い価格戦略」という本の一節を簡略にしたものです。
そして、たいていの男性は1,000ドルの女性を選ぶのだということも書かれていました。
法的なことや道徳的なことは、ちょっと横に置いて、
モノの価値というのは、イメージやプロモーションの仕方によって変化するということを
興味深いストーリーで語っているのですね。
近年、インターネット上のビジネスマッチングで、破格値でクリエイティブな仕事が売り買いされているそうです。
ライター業も同様。原稿用紙10枚分も書いて4千円などという仕事もあるのだそう。
そういう現状に「どう思う?」
と聞かれたことがあるけれど、
「へーそんな世界もあるんだなー」 としか考えたことがなかった。
どの世界にもそういうことはあって、たとえば、ファッションブランドにしても、タレントにしても、楽器にしても、安価なものから超高級なものまであるのですよね。
そこの世界は、私がいる世界とは、まったく違う世界なのだから。
しっかりした企業が、プロモーションをするときには、最大限の効果を期待するものです。
そういうときに使うデザイナーやライターは、間違いなく実績と実力のあるプロを使うのです。
私のライバルは、そんなところにはいなくて、もっと別のところにいます。
でも、その話は、また今度。