ライティング

「コピー」と「自己啓発」と「スピリチュアル」

こんにちは、杉浦由佳です。

ちょっと乱暴かもしれないが、
「コピーライティング」も「自己啓発」も「スピリチュアル」も、
これらはある意味同じ効果を狙っているのではないかと思う。

人を感動させ、憧れさせ、夢中にさせ、 モチベーションをあげ、
本質的な価値を読み手や聴衆の心に届け、行動させると言う点において。

本当なら事実を淡々と伝えるだけで良いのだろうけれど
しかし人はそんな話は聞きたくもないから。
聞き飽きたありきたりなことや、教科書に載っていそうなことや、あくびが出そうな話からは、
人は目を閉じ耳をパタリと塞いでしまう。

だから聖なるものをモチーフにして神聖な言葉で伝える、それが「スピリチュアル」。
人の情熱を呼び覚ます熱い言葉で法則を語って聞かせる、それが「自己啓発」。
心理学を駆使して読み手を惹きつける、それが「コピーライティング」。

すべては本質的な価値を、人の心に届けようと工夫された技法なのではないだろうか。
(どれが好きかはその人の嗜好によると思いますが)

しかし、そうした技術を悪いことに使う人たちも当然いる。
お金儲けだけのためや、自分の承認欲求を満たすために。
言葉のかっこ良さに惹かれたり、
自分にとっての都合の良いことを信じたがったりすると、

そういう人たちに騙されてしまう。

都合が良すぎないか? 証拠はあるのか?
事実は?結果は出てる?そのデータは?実績は?
継続的に、その人の行動の中に誠実さはあるのか?
などと目を背けずに自分に問い続けるのはなかなか難しいもの。

人は誰しも自分が信じたいものを信じるという特性があるから。
自分に都合のいい理屈を信じたがる。

都合のいいことも悪いことも、全部ひっくるめて、
自分の人生なんだと覚悟していれば、

ありえないような都合のいい話は、どこかでおかしいと感じるのではないだろうか。

それでも、おかしいおかしいとどこかで感じながら
抜けられなくなってしまう人たちもいる。

知的な人ほど、言葉のマジックに騙されやすいということもあるし
本当に恐ろしいなぁと思う。

ともかく、私自身に関して言えば、
ただ売るためだけの嘘は、書きたくないなと思っています。